suggest/recommend/adviseの違いは?

文法・語法

「提案する」を意味する英単語、recommendsuggestadvise。それぞれの意味や用法の区別で迷ったことはありませんか?日常会話のみならず、ビジネスシーン、さらには英検などの試験でも使う機会があるかと思います。

今回は、紛らわしいこれら3つの英単語の使い分けについて学びましょう。

suggest の意味と用例文

suggest には、相手に控え目に提案する、というニュアンスがあります。

ケンブリッジ辞書には、

To mention an idea, possible plan, or action for other people to consider
(思案する相手に、意見や可能な計画・行動などを提示すること)

引用:Cambridge Dictionary

とあり、自分の考えなどを謙虚に提案するときに使われます。後述する recommend や advise よりカジュアルな表現です。

suggest の語法

1. suggest that 

I suggest (that) we (should) have a meeting on Wednesday.
訳:水曜日にミーティングをすることを提案します。
ここでのポイントは、suggest (that) 主語 (should) 動詞の原形となることです。つまり、
I suggested (that) we (should) have a meeting on Wednesday.
訳:水曜日にミーティングをしようと提案した
suggestが過去形でも、that節内の動詞は should+動詞の原形、もしくは動詞の原形になります。
I suggest that he (should) have a meeting on Wednesday.
訳:彼が水曜日にミーティングをすればどうかと提案する

また、that節内の主語が三人称単数でも、動詞は should+動詞の原形もしくは動詞の原形になります。

この文節の that と should は省略ができます。特に should は省略が一般的です。

2. suggest doing

I suggested having a meeting on Wednesday.
水曜日にミーティングをしようと提案した。

recommend の意味と用例文

recommend には、良いものをお勧めする、というニュアンスがあります。

ケンブリッジ辞書には、

To suggest that someone or something would be good or suitable for a particular job or purpose, or to suggest that a particular action should be done
(相手に合った仕事や目的、または何かすることを勧めること)

引用:Cambridge Dictionary

とあり、自分の経験から知っている、良い物や方法などを勧める、というニュアンスがあります。

recommend の語法

1. recommend that S V

I recommend (that) you (should) go to Kyoto when visiting Japan.
あなたが日本を訪れた際は、京都に行くことをお勧めします。
ポイントは、suggest と同じく、recommend (that) 主語 (should) 動詞の原形となることです。つまり、
I recommended (that) you (should) go to Kyoto when visiting Japan.
あなたが日本を訪れた際は、京都に行くことをお勧めしました。
I recommend (that) he (should) go to Kyoto when visiting Japan.
彼が日本を訪れた際は、京都に行くことをお勧めします。

Recommend が過去形でも、that節内の主語が三人称単数になっても、動詞は should+動詞の原形、もしくは動詞の原形になります。

Suggest と同様、この文節の that と should は省略ができます。やはり should は省略が一般的です。

2. recommend doing

I recommended going to Kyoto.
京都に行くことをお勧めします。

3. I would recommend

I would recommend (that) you (should) go to Kyoto.
よければ京都へ行くことをお勧めします。

ネイティブはよくwould を使って I would recommend と控えめで謙虚な推薦をします。この would は仮定法であり、「もしおすすめするなら~」のニュアンスを加えます。会話表現としてよく使われ、should はくどくなるのでやはり省略されます。

adviseの意味と用例文

adviseには、suggest や recommend よりもフォーマルかつ強く提案する、というニュアンスがあります。
ケンブリッジ辞書には、

To give someone advice or to give someone official information about something
(助言をしたり、公式の情報を教えたりすること)

引用:Cambridge Dictionary

とあり、特に医者や専門家など、専門知識を持った人が何かを助言するときに使われます。

また recommend は相手にとって良いことを勧めるときに使われるますが、advise は逆に何か悪いことや避けるべきことについて提案するときに使われます。

advise の語法

1. advise 人 to do

My doctor advised me to stop smoking.
医者が私に禁煙するよう助言した。

2. advise that S V

My doctor advised (that) I (should) stop smoking.
医者が私に禁煙するよう助言した。
advise も suggest や recommend と同様に、advise が過去形でも、that節内の主語が三人称単数になっても、動詞は should+動詞の原形、もしくは動詞の原形になります。that と should が省略できるのも同様です。

3. advise doing

My coach advised waiting for a while.
コーチはしばらく待つよう伝えた。
ちなみに、動詞の綴りは advise ですが、「アドバイス」を意味する名詞は綴りが変わって advice になります。動詞の advise が特に専門的に提案するのに対して、名詞の advice はもっと気軽な助言にも使えます。

おわりに

いかがでしたか?

同じ「提案する」という意味でもニュアンスが異なる recommendsuggestadvise。私はよく用法で混同して、英会話やテストなどで積極的に使えませんでした。

是非、この記事を皆さんの英語学習に役立ててください。

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