こちらの記事を書いている2021年現在、新型コロナウィルスはまだまだ猛威を振るっています。全世界に拡大している新型コロナウィルス、皆さんは英語で言えますか?
ここでは新型コロナウィルス関連の英語表現を学んでいきます。
新型コロナウィルス
新型コロナウィルス は、英語で
Novel coronavirus
COVID-19
と訳されます。では、これら3つの違いは何でしょうか。
日本では「新型コロナウィルス」とまとめて言われますが、WHO(世界保健機関)は正式名称をCOVID-19 としています。最初のCOは コロナ(Corona)、VIは ウイルス(Virus)、Dは 疾患(Disease)からとられています。そして発生が確認された2019年の「19」が続きます。
そもそも Coronavirus という単語は新しいものではなく、呼吸器疾患を引き起こすウィルスの総称として使われており、病気自体を指す言葉ではありません。Novel coronavirus は2019年に確認された Coronavirus の一つであり、それによって引き起こされるのが COVID-19 という disease(病気)となります。ここでの Novel は「新しい」という意味です。
感染する
新型コロナウィルスに感染する は、英語で
contract COVID-19
catch coronavirus
などと言います。「感染する」は be infected by (with) と英語で表現されますが、get や catch といったシンプルな表現がよく使われます。こちらはカジュアル表現というわけではなく、日常会話やニュースなど幅広く使われています。
同僚の何人かが新型コロナウィルスに感染した。
そのバスの運転手は、車内で乗客からコロナウィルスに感染したようだ。
陽性となる
新型コロナウィルスで陽性となる は、英語で
と言います。なんだか文法的にしっくりこないと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。この test は「検査や分析で~と結果が出る」という自動詞で、positive はここでは「陽性の」という意味です。
The tourist tested positive for COVID-19.
その観光客は、新型コロナウィルスの検査で陽性だった。
変異種
新型コロナウィルスの変異種 は
new mutant strain of COVID-19
のように表現されています。
variant は「変形」という意味で、ウィルスに関しては「変異株」という表現になります。mutant は「突然変異の」、strain は「型」などと訳され、new mutant strain で「新しい突然変異型」となります。
新型コロナウイルスの変異種が日本で発見された。
その新型コロナウィルスの変異種は、従来より50パーセントも感染力が高い。
新型コロナウィルスの変異種について説明するときによく言われる 感染力の強い は、英語で
- highly contagious
- highly transmissible
- highly infectious
などと表現されます。
隔離
隔離 は英語で
quarantine
と言います。これら二つの違いについては、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の Quarantine and Isolation のページでは、
-
Isolation : separates sick people with a contagious disease from people who are not sick.
感染症に感染した人を隔離すること -
Quarantine : separates and restricts the movement of people who were exposed to a contagious disease to see if they become sick.
感染症に感染した可能性のある人を隔離したり行動を制限すること
と説明されています。つまり、Isolation は感染が確認された場合の隔離措置で、Quarantine は感染の可能性があり、感染拡大を避けるためにとられる隔離処置のことです。
新型コロナウィルスの陽性となった患者は現在隔離中だ。
その海外からの乗客は14日間隔離された。
ちなみに、自主隔離する は、英語で
- self-isolate
- isolate oneself
と言います。
濃厚接触
濃厚接触 は、英語で
と言います。
ちなみに 濃厚接触者 は a close contact で、数えられる名詞になるので a がつきます。
もし新型コロナウィルスで陽性の人と濃厚接触した場合、あなたは自主隔離をしなければならない。
おわりに
いかがでしたか?
新型コロナウィルスについてニュースで目にしたり耳にしたりすることはこれからも続きそうです。そうした状況を英語で伝えるお手伝いができるよう、これからも役立つ英語情報を発信していきます。
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